ぱそくま ろご
Windows > Excel > 時間計算その1

時間計算その1(足し算、引き算、掛け算、割り算)

足し算

時間の足し算は単純に足せばOKです。

足し算の例
ABCDG
1 9:00 1:00 =A1+B1
2 9:00 15:00 =A2+B2
3 9:00 18:00 =A3+B3
足し算の結果
ABCDG
1 9:00 1:00 10:00
2 9:00 15:00 0:00
3 9:00 18:00 3:00

結果の通り、標準では24時間(1日)以上の表示はできません。3行目の計算結果は1日と3時間(27:00=24:00 + 3:00)とみなされ、「3:00」のみが表示されます。24時間以上の表示はセルの書式を変更します。

  1. 対象のセルを右クリックし、コンテキストメニュー(図1)を表示します。コンテキストメニューから「セルの書式設定(F)」画面(図2)を選択し、「セルの書式設定」画面を表示します。
  2. 「セルの書式設定」画面の「表示形式」タブを選択します。
  3. 分類(C)リストから「ユーザー定義」を選択します。
  4. 種類(T)のテキストボックスに「[h]:mm」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
セルのコンテキストメニュー セルの書式設定
図:1 コンテキストメニュー 図:2 セルの書式設定画面
セルの書式設定後
ABCDG
1 9:00 1:00 10:00
2 9:00 15:00 24:00
3 9:00 18:00 27:00


引き算

引き算も足し算と同様、単純に引き算すればOKです。

引き算の例
ABCDG
1 8:50 1:00 =A1-B1
2 27:00 1:00 =A2-B2
3 1:00 27:00 =A3-B3
引き算の結果
ABCDG
1 8:50 1:00 7:50
2 27:00 1:00 2:00
3 1:00 27:00 #######

2行目の「2:00」はセルの書式で24時間以上の表示が可能です(前述の足し算を参照)。3行目は「####」と表示されています。Excelは基本的には時間のマイナス表示をサポートしてません。 表示させる方法はありますが、どちらも注意点があります。詳しくは下記を参照のこと。

表示方法その1

1つ目の方法はExcelの計算方法を変更して対応します。

  1. ツールバーから、「ツール(T)」→「オプション(O)」を選択し、「オプション」画面(図1)を表示します。
  2. 「オプション」画面の「計算方法」タブを選択します。
  3. 下段、ブックオプションにある「1904 年から計算する(D)」にチェックをつけ、「OK」ボタンをクリックします。
オプション画面
図:1 オプション画面
この方法での注意点はExcelの設定を操作する点です。他のPCで見るにはそのPCも上記の設定が必要です。個人向けであれば問題ありませんが、会社等で複数人で共有する場合はあまり、お勧めできません。

表示方法その2

2つ目の方法は関数を使用して対応します。

TEXT関数を使用する
ABCDG
1 1:00 27:00 =IF(A1-B1<0, "-", "") & TEXT(ABS(A1-B1), "[h]:mm")
TEXT関数の結果
ABCDG
1 1:00 27:00 -26:00

この方法の問題点は計算結果が文字列となってしまうことです。よって、この計算結果が表示されているセルを使用しての計算はできません。

掛け算、割り算

掛け算、割り算もそのままです。

掛け算、割り算の例
ABCDG
1 9:00 2 =A1*B1
2 9:00 2 =A2/B2
3 9:00 3:00 =A3*B3
4 9:00 3:00 =A4/B4
掛け算、割り算の結果
ABCDG
1 9:00 2 18:00
2 9:00 2 4:30
3 9:00 3:00 1:07
4 9:00 3:00 72:00

1,2行の結果に解説は不要かと思いますが、3,4行目の計算結果はちょっと不思議です。解説は時間計算その2の時間計算の仕組みを参照してください。