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四捨五入、切り捨て等

四捨五入

Excelで四捨五入を行うにはROUND()を使用します。ROUND()の書式は
ROUND([四捨五入したい値], [四捨五入する桁数])
です。 2番目の引数[四捨五入の桁数]に0を指定すると小数点以下を四捨五入します。 引数に負の数を指定すると整数桁(例えば-1を指定すると10の位、-2だと100の位未満)を四捨五入します。 引数に正の数を指定すると小数部(例えば1を指定すると小数点第2位以下、2を指定すると小数点第3位以下)を四捨五入します。

四捨五入の例
AB
1 15.63=ROUND(A1, 0)
2 15.49=ROUND(A2, 0)
3 15.63=ROUND(A3, 1)
4 15.63=ROUND(A4, -1)
計算の結果
AB
1 15.6316
2 15.4915
3 15.6315.6
4 15.6320


切り捨て

Excelで切り捨てを行うにはFLOOR()、ROUNDDOWN()またはTRUNC()を使用します。それぞれの違いは下表を参考にしてください。

FLOOR()、ROUNDDOWN()、TRUNC()の違い
関数名特徴
FLOOR 引数には切り捨て単位を指定します。例えば引数に7を指定すれば、切捨て対象の数に一番近い7の倍数を返します。
ROUNDDOWN 書式はROUND()と同じで、引数には切り捨てる桁数を指定します。
TRUNC ROUNDDOWN()と引数は同様です。ただし、こちらは引数を省略することができます。引数省略時は小数点以下を切り捨てます。
切り捨て計算の例
ABCD
1 15.63=FLOOR(A1,1)=ROUNDDOWN(A1,0)=TRUNC(A1)
2 15.63=FLOOR(A2,2)=ROUNDDOWN(A2,1)=TRUNC(A2,1)
3 15.63=FLOOR(A3,16)=ROUNDDOWN(A3,-1)=TRUNC(A3,-1)
計算の結果
ABCD
1 15.63151515
2 15.631415.615.6
3 15.6301010

FLOOR(A2,2)は2の倍数に近い値で切り捨て(2行目の場合15.63に近い2の倍数は14)となり、ROUNDDOWN(A2,1)は小数点第1位未満を切捨てとなります。
また、ROUNDDOWN()、TRUNC()の2番目の引数にマイナスを指定すると整数部が切り捨ての対象となります。

切り上げ

Excelで切り上げを行うにはCEILING()かROUNDUP()を使用します。CEILING()とROUNDUP()の違いは下表を参考にしてください。

CEILING()、ROUNDUP()の違い
関数名特徴
CEILING 書式はFLOOR()と同じで、引数には切り上げ単位を指定します。
ROUNDUP 書式はROWND()と同じで、引数には切り上げる桁数を指定します。
切り上げ計算の例
ABC
1 15.63=CEILING(A1,1)=ROUNDUP(A1,0)
2 15.63=CEILING(A2,2)=ROUNDUP(A2,1)
3 15.63=CEILING(A3,3)=ROUNDUP(A3,-1)
計算の結果
ABC
1 15.631616
2 15.631615.7
3 15.631820